「キャーッ!!濡れる濡れるっ!!」 カバンを頭の上で持って、急いで学校までの道を急ぐ。 ここから学校まで約100メートル。 よし、走って行けばなんとか濡れずに……済まないけど。 でも歩いたらもっと濡れちゃうから走る!! 足場が悪くても、今にも滑って転びそうでも、そんなの構ってられなかった。 一刻も早く学校に着かなきゃ……!! あたしの頭の中はそれしかなくて、ただ一心不乱に走った。