「うぅっ!!ひっく…」


「お父さん…泣きすぎ…」



泣きじゃくるお父さんの背中をさすりながら、姉の準備を待っている。



「めい、困ったことあったらすぐ連絡しなさいね?」



お母さんが最後まで心配してくれてる。


「わかってる!ありがとう」


「もうあっち行っちゃったらなかなか帰ってこられないけど、めいなら大丈夫よね」



「まかせて♪」



バタンっ!!


「準備できたよー!帰ろー!」



お姉ちゃんが勢いよくでてきた。


「ふふ、この家ともお別れね」


「寂しいなぁ…」


「じゃあね!めい!!元気でね!」


お姉ちゃんとハイタッチする。


「うん!お姉ちゃんもね!」


「はいよっ♪」


そして、お父さんとお母さん、お姉ちゃんを乗せた車は、静かに動きだした。


あたしはその車を見えなくなるまで見送った。