『な、何だよ……。なにが起きてんだよ……。』



皆が慌てるなか
映像が静かに流れ出した。


だが、声に意識を囚われていた間にあの映像の中にあの少女がいない。


『き、気持ち悪いよ……』


テレビから視線を
離すことができない彼らは恐怖に怯えだした。





『嫌だっ!やめろ!』


いきなりテレビの一番近くにいた友達が叫びだした。


『どうしたんだよ!!』


『くるなぁぁああああ』



彼らには見えなくても
叫びながら狂いだしている男にはあの少女が見えていた。