目の前には威圧感半端ない鬼さんの姿。

何も言わずに門の前でにっこり笑ってる。

そしてその目の前にはあたしと平助と総司。

つられてにっこり笑ってる。

周囲から見たら異様な光景。

だけど怖いんです!

笑ってるから逆に怖いんです!

「あ…あの…あたしやっぱり…「「空、信じて」」……沖田さん…平助…」

「土方さん、空をここにおいてもいいよね?」

「土方さんのせいで空死にそうでしたよ。」

「もう少し後だったら僕きっと土方さん斬ってたかも♪」

「もう少し後だったら土方さんを死なない程度にいたぶってそこらへんに捨てたかもしれませんよ。」

沖田さんに関しては本当にやりそうだから怖い。

死なない程度って…死ぬより辛いじゃん…。腹黒い…。

「はぁ…わーったよ。
空、なんだ…悪かったな。
記憶戻るまでここにいるといい。」

「本当ですかっ?!」

「あぁ」

「ありがとうございます!」

そう言って深く頭を下げた。