――ピンポーン!


ガツン、ゴツン!



「……………」



鳴るインターホンと、自室の窓にあたる石(小石ではない、むしろ岩)。


恐らく、いや、


絶対に――、子狐だ。



「……世羅さんが強化ガラスにしてくれたからかな、割れないのは…」



ポソリと呟きながら、未だにガツンゴツンドゴンと窓に投げつけられている様子をしばらく見ていた。