<全ては、この事件から始まったのだ・・・>




「ねーねー先輩ー、あれが『四天王』っすかぁ?」

「ああ、そうだが」
二人が見る先には、『四天王』がいた。

超絶美少女と言われる愛川彩音。
文武両道な天才少女、霧島雲雀。
超絶美少年と言われる泡沫礼司。
運動神経学校一の男、山本将輝。
この四人こそが、『四天王』である。


「なんか思ったよりも凄そうじゃないっすねー」

「馬鹿!そんなでかい声でいうな!」

馬鹿にしたようにいう後輩と、それを叱る先輩。
ちなみに先輩のほうがでかい声をだしている。

「えーだって事実じゃないすかー
愛川はそんな超絶美少女~って言うほどでもないし、
あれゼーーッタイ性格悪いですよぉ?」

「おいやめろ」

愛川がこちらに顔を向けた。

「あとー霧島とかゆーやつははっきりいってブスだし。
なんか汗臭そうっすよーあれ絶対行き遅れますって」

「やめい」

霧島がこちらを軽くにらんできた。