ジュー…

朝、私は5時に起き朝食を作り始める。

それが毎日の日課。

3人分の食事を作り終え、テーブルにセットする。

もうそろそろ、2人とも降りてくるだろうと思いコーヒーと麦茶をセットする。




そしてすぐ、バタバタと階段を駆け下りる音。おそらく晴翔。

「おはよー、姉ちゃん。」

「おはよ、晴翔って、寝ないの!」

「んー…zzz」


寝てるし…いつものことだけどね。



「ん、今日、お兄ちゃんがいる夢見た…」



お兄ちゃん…ねぇ。

晴翔はずっと、お兄ちゃんがほしいと言っている。

私も前はそういっていた。

でも、今は言わない。内心では少し思っているけれど。



そんなことを思っていると、寝癖がたった男性。

これは私たちのお父さんの嵐士(あらし)。

今日は休みみたいだから、ゆっくりしてるみたい。

でも、顔はそんな顔ではなかった。