案の定、クラス担任は早めに家へ帰した。


学校へ行く時は、いろいろな人々が行き来していたが、今周りを見ても誰もいなく、さみしそうに道路が存在している。


早く帰ると全く雰囲気が違うな。


こういう意味でもゲームをして良かった。


そんなことを思いながら家へ帰る。


「ただいま。」


ニャー。


何も知らないであろうショコラが、オレに気づいて近寄ってくる。


「ん、ただいまショコラ‥。」


はっきり言ってあまり食欲がない。


まぁ、理由はわかっているが‥。


しょうがない、ショコラの飯だけでも用意するか。


机の下にキャットフードを入れた皿を置き、ソファーに横になった。


「眠っ‥‥。」


だんだん薄れる意識に逆らいきれず、オレはゆっくりと目を閉じた。



‥‥。


「おい!なにやってんだよ!!」


薄暗い部屋に、三人が床に倒れこんでいる。


「う、ウソだろ!?オレを一人にしないでくれ!おい!!!」


そう言いながら、まるで眠っているような三人の体を必死に揺さぶる。


薄暗くて顔は見えない。


だが、とても大切な人だったと思う。


「‥おい!!嘘だろ…嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!‥‥ひ‥と…。」