で、3日後。


「いやぁぁ~重いぃ~・・・」


先生の部屋へ向かう私たち。

右でクロエが唸った。


彼女の背中には、私たちの倍あるんじゃないかと思うくらいの、
大きいリュックサックが乗っかっていた。



「なんでそんな重くなるのさ・・・」


シリルが呆れたようにそう言った。

彼のリュックサックは、普通の大きさで、
右手にはスポーツバックが握られている。



ちなみに私は、この3人の中で、一番軽いかもしれない。


リュックサックはシリルより少し大きいけど、両手には何も持っていない。


特に持ってくる物、無かったしね。