ーー5年後ーー

「わぁ…」

目の前には、桜が綺麗に咲いている公園。

ここは昔よく遊んでいた公園。

美優と久しぶりに合う約束をしているから、昔住んでいた所にきたんだ。

「ちょっとぐらいなら…いいよね?」

あたしはなんとなくその公園へと入っていった。

「ーー…」

そして、ふと男の人が目に入った。

綺麗だなぁ…なんて思っていると、目が合う。

「「…………」」

見つめ合うまま約2分。

「あははっ」

男の人が笑った。

なんか、すごく懐かしい。

そして、それにつられてあたしも笑う。

「あはははっ」

「俺、鈴木徹って言います。よろしく」

「あ、あたし松葉柚奈です。」


『うおっ!なんてことじゃ!ほんとに出会いおった!』

2人の耳にそんな声が届いた。

「「ん…?」」

そして、顔を見合わせてまた、笑った。


fin