「綺麗…」

あたし達は今星を見ている。

「だな…」

それは昨日よりも綺麗な星。

2人で見たからきっと綺麗。

「なぁ、またお母さんに会いたい?」

「えっ?」

「嫌、何でもない。」

「…会いたいよ。もちろん。
だけど、徹も会いたいでしょ?」

「そっか。」

徹は何かを決心したような顔をしていた。

あたしはそれを見て、不思議な顔をした。

そんなあたしを見て徹が

「気にすんな」。

って言ったけど、徹がはあまりにもさみしそうだったから、あたしは

「とーおるっ」

ってよんだ。