「お!この花お母さまが喜びそう♪」


私の名は狐涙姫(こなひめ)
いつもいつも生け花やお勉強をしてたいくつー!
だからちょっと城を出ちゃいました☆


「いけない!もう日が傾いてる、急いでもどらないと」


この花絶対お母さまが喜ぶ!
なんて花なのかしら‥


『狐涙姫様!!』


振り向くと身の回りのお世話をしてくれるお幸が息をきらしながら私の方を見ていた


「お、お幸!どうしてここへ!?」


『どうしてもこうしてもありません!姫様いつも言ってるではありませんか、ここに立ち入るなと!!』


「ごめんなさい…、でもどうしてここに来てはいけないのですか?こんなにお花がキレイなのに‥」


『確かにお花はきれいですけど、向こうに洞窟が見えますよね?そこの洞窟には魔物が住んでいて人の願いを叶えるらしですよ』

「願いを叶えるとはとても素晴らしいことではないですか」