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極上ラブ ~ドラマみたいな恋したい~

プロローグ
6  弄ばれる恋ゴコロ


身体中の節々が痛み、パッと目が覚める。こめかみの少し上のあたりもズキンと痛み、思わず顔をしかめた。吐く息も荒く、身体が熱っぽい。


どうやら雨に濡れて、風邪を引いたみたいだ。


仰向けに寝ているのが辛くなって身体を横にすると、おでこから何かが落ちた。


薄っすら目を開けて見ると……。


「タオル?」


右手をゆっくり伸ばし手に取ると、それは濡れたタオルで。


でも何で、おでこから落ちてくるの?


あっ、そうか。熱がある私のために、どなたか優しいお方がおでこにタオルを当ててくれたのね。ありがたや、ありがたや……。


……って、おでこにタオルッ!?


一体誰がそんなことっ!!


だって私は一人暮らしで、そんなことしてくれる人いなくって……。


っと、そこまで考えて、はたと気がつく。一気に記憶が戻ってきた。


雨の中堤所長に拾われて、わけがわからないうちに家に連れ込まれ、シャワーを浴びてリビングに行ったら部屋の違和感に気づき、帰ろうと思ってバスルームに行ったら堤所長の下半身を見てしまい(キャッ)、呆然としていたらまたリビングに引きずり込まれ見たことを償えって言われ、頭に来て彼女がいることを責めたらいきなりキスされて……。


そうだ私、堤所長と“キス”しちゃったんだ。


人差し指を、そっと唇に当てる。その感触を思い出し、身体の奥がキュンッと甘く疼く。







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