野島の口から予想外の言葉が飛び出したんだけど、南高の連中は誰が言ったのか確認出来なかったみたいで、4人とも店内を見渡してた。


「誰だ、今言いやがったヤツは!? いい度胸してんじゃねえか!」


金髪が叫んだけど、当然ながら誰も反応なんかしない。

みんな息を飲んで成り行きを見守ってるだけ。


いきり立った4人は勢いよく立ち上がり、テーブルの上にある備品を床に投げつけたりと威嚇しだした。


「おらぁっ、出てこいよ!でねえとコイツがどうなってもいいっていうのか!?」


金髪が手にしたフォークをいつの間にか手近な男の子の首筋に当ててた。


男の子は意味がわからないといった感じできょとんとしてたけど、しばらく経って少しずつ状況を理解したのか泣き叫び始める。


「うちの子を放してください!」


お母さんらしき人が勇敢にも金髪に向かって叫んだけど、金髪は薄ら笑いを浮かべてフォークをわざと男の子の首にチクリと当てて一筋の血を流させた。


「ああ、わりい。今気が立ってるからいつプスリといくかわかんないしな。余計な事は言わないほうがいいぜ?」


お母さんはガクガクと震えてその場でしゃがみ込み、男の子は茫然自失状態。