紫音はそんな二人のことに気づかず、起き上がった。

沖「え!動いちゃダメですよ!」

藤「そうだ!怪我してんだぞ!?」

二人の必死さに紫音は苦笑いしながらも言った。

紫「平気だ。俺は普通の人間じゃないから、傷はもう治ってる。」

紫音は着物をめくる。

そこには血はついているものの、傷は一つもついていなかった。

沖「うわあ…すごい…」