あたしに残された居場所は、誰も居ないおじいちゃんの家だけ。

その場所に帰ろうと、泣きながら駅まで歩きながら、あたしは、月乃の主演映画を観てやろうと思った。

この時までは、月乃のことを勝手に調べちゃいけないような気がしていたから。