私は未奈の見送りから帰りそのまま寝てしまったみたい。起きた時には夜の11時だった。
「あれ?もうこんな時間。」
独り言を言いながらお風呂に入った。
未奈はまだ私の事憶えてるのかな?
そんな事を考えて。
お風呂から上がりテレビをつけようとした。
「花梨!また会えなくなっちゃった。
でもうちの事は忘れないで!」
ここに居ない未奈の声がなぜか聞こえた。
自分の耳がおかしいのかと思いテレビをつけた。
「えー速報です。先程クローン輸送機が爆発したもようです。原因は調査中です。」
え…今クローン輸送機が爆発したって…
嘘でしょ?さっきの未奈の声はじゃあなんなの?なんであんな事いってたの?
一体どうなってるの?

プルプル…プルプル…

私は携帯が鳴っている事に気づかず泣き叫んでいた。
「なんで…未奈が死ぬ事ないじゃない!
人間が作った命を人間が作った機械でなんで殺すの!人間は…人間は…敵だ!作ったとかそんなの関係ない!あいつらが未奈を殺した!殺した!」

ガチャ

「花梨!お前落ち着け!」
和哉が私の部屋に入って私を抱きしめてくれている。
今の私はただの狂った人だ。
「和哉…私…」
「あぁ分かってる。だからもう泣くな。未奈だってそれを望んでない。」
「うん。」