あれから作業は進み、そろそろ中盤にはいるくらいになった。
「俺たち3人でカフェするんだろ?」
「拓真。私たち以外に人はいる?」
「いないな。」
「で、いい事思いついたんだけど。」
「「…」」
拓真の"いい事思いついたんだけど"はいい事ではない。同じ事を和哉も思ってるはず。
「な…何?」
「それは!」
「やっぱいい!聞かない!」
「おいおい聞けよ!名付けて"ご主人様、おかえりなさいませ"だ!」
やっぱ、いい事じゃない。しかも地球で流行ってるメイドカフェではないか。
ん?と言う事は女の子私しか居ない。
メイドカフェとは、メイドのコスプレをして女の子が
「おかえりなさいませご主人様!」
と言うやつ。私しかやる人がいないって事?
「ちょっと待って。私しかやる人居ないじゃない。」
「だから俺と和哉は執事だ。メイドと執事の合体カフェ。どうだ?」
どうだって…そんな事言われても…
「どーぞ私は帰りますので。」
「じゃあ俺送ってく。拓真。あとよろしく。」