私の名前は、砂田花梨。
本当の名前は、clone2045
私は2045人目に造られたクローンだ。
この世界は造られたばかりで、まだ東京の10分の1より少し、多いか少ないか。
そんな中、私には友達が出来た。
「花梨!おはよ!」
これが私の友達の斉藤未奈。
「未奈!おはよう!」
今は通学中。中学生は私と未奈と他の人をあわせて50人。だから小学生、中学生、高校生は同じ学校に通っている。
この学校で教える事は残酷な事ばかり。小学生で、自分はいつか地球にいるもう1人の方が死んだら地球に行かなければならない事を教えられる。
私の時は、未奈が号泣していた。
普通はそんな事教えないのだろう。
「花梨?どうかした?」
「いや!なんでもない!」
「大丈夫?あんまり思い詰めると大変だからそこそこにね?」
「うん!」
未奈は私の唯一の友達。
大切な友達。
もし未奈が地球に行ったら、この星の皆とも、友達とも、家族とも一生会えない。それに皆の事も忘れてしまう。
この星の皆も忘れてしまう。
でも私は憶えてる。
今まで地球に行った人の事を憶えてる。
多分、私が地球に行っても忘れない。
「花梨〜今日話したい事あるから帰り一緒に帰ろ?」
「いいよ!久しぶりに遊んで帰ろ!」
「うん!」
私はこの時未奈の事をしっかり見て、気付いていれば…