「...ほんとに、ほんとに良いの?」

「しつこいよ、行きたくなくなるんだけど」

「わかりました黙ります」

差し出したチケットを握る如月君。

誘った結果、なんとオッケーを、オッケーを貰ってしまった。

なんてこったパンナコッタ。

「今日放課後で良い?」

「ぜっ、全然大丈夫です!楽しみにしてます!」

しかも時間指定までしてくださった。

なにこれ泣ける。

如月君の綺麗な瞳が私を見ているのが耐えられなくて、
思わず私は早口でそう捲し立てると駆け出した。