「田中さん!もう時間だから上がって良いよー!」




「はーい!お先に失礼しまーす!」




ー午後9時半





スーパーのバイトを終えて裏口から外に出るとムッとした熱気がカラダを覆った




7月半ば…もうすぐ夏休み…。




「お金稼がなくちゃ…」




独り言を呟いて肩に掛けたカバンの中からメモ帳を取り出した。