ケータイ小説 野いちご

答えは

帰り道

カタン、と音がした。
一瞬全ての音が消えた気がした。
鮮明に何かが落ちた音だけが聞こえた。
周りを見渡しても特に変わったことはない。
幽霊?そんなものいるわけがない。
けど、怖いものは怖いのだ。
足早に家を目指す。
今日は月がなくて暗い。
だから怖いんだ。

ほら、家についた。
何もない。
大丈夫大丈夫。
いつも見ているドア。
私の家への入り口。
あれ、何か違うような。
表札。
私の名前。
……が、ない。
あれ、あれ、なんで?
え、私の家。
なんでないの?
あれ、あれ。
インターホンを押してみようか。
いや、鍵を開ければいいんだ。
表札は……わかんないけど。
何かがあって取れちゃったんだろう。
鍵をさす、回す。
カチャン、なんだ、開くじゃん。

< 1/ 3 >