――翌日
「で、何でお前らがいんの」
なぜ西園寺だけ呼んだのにその手下さんも来てるんですか。
本当いい迷惑だよ…
「別にいいじゃん」
腕を組みながら偉そうに言うなや。西園寺だけの方が言いやすいのに。
まあ…一瞬だけだ。一瞬だけ、本音を言うんだ。
「てか、あんた達関係なくね?」
「は?」
「俺と凛の問題なのになんでお前らが関わるの?友達だから?そんな軽い理由なら関わるんじゃねぇよ」
「な…!偉そうに言うな!」
偉そうって…あんたらの方が偉そうなんだけど。
「お前らに言われたくないね。てかなんで俺はお前らに命令されなきゃならねぇんだよ。俺はお前らのロボットじゃねぇ。ちゃんと生きてんだよ。それなのに利用したり命令したりとか…人間できてねぇな。どんな教育うけてきたらそうなるんだよ。頭のネジ緩みまっくってんぞ?大丈夫か?」
俺がいっきに言うと西園寺は何も言えなくなっていた。
「しかも椎名を味方につけようとしてたな?椎名まで悪くしてどーすんだよ。お前らがやってることはただの迷惑行為だ」
「不良に言われたくないわよ!あんただって人を傷つけてたじゃない!」
不良…ね。もういいや。
「『不良』ってあだ名…あきた」
「は?」
「不良って言わなきゃお前らは抵抗できねぇのかよ。人のことを言うんだったらまず自分の悪いところ言ったら?それからにしろよ」
「…っ」
あー、もうこいつダメだ。
「だから、お前らはもう関わるな」
「わ、わかったわよ」
そう言って西園寺達は帰っていった。
なんだ、楽勝だったじゃん。