どっ、どうしよ……。コレって入って良い空気じゃないよね……?

「あっ……あっ…あっ。いっ…」

「玲好、声抑えろって」

どうしよ…。入れない。……あっ、足が震えてきた……。

「あぁあっ、いったぃ……。もっと、優しくしってよ……」

「あのなぁ、そんなんじゃ効果ねぇんだよ。ちょっと位我慢しろって…」

部屋から、ゴキッという音が聞こえた。

「あぁあぁあああっ!!」

「…ひぃ……」

部屋から、玲好君の叫び声が聞こえた。

「うるっせぇよ。叶にも言われてるだろ。声うるさいってよ」

「ぃやっ、だっ…て…。んあっぁ…」

あっ、どうしよう。意識無くなりそう……。

「本当に、痛そうに叫ぶよな。いつも。気持ちいいクセにさ……」

「ぃや、そうなんだけど!……いったあぁ……」

「段々気持ち良くなってくるから、我慢しろ」

「もっ…と、優し…くしてよ…。愁太、力の加減をっ…。うぎゃあ……」

「凄い汗だな。……優花ちゃん、まだかな?早くしないと、玲好が風邪引いちゃうよな…」

やっ、やっぱり入った方が……。

「ぅあぁっあぁ……」

「もう、10分過ぎて…」

私は、意を決して部屋のドアをバンッと開けた。そこには上半身裸の玲好君と、その上に愁太さんが乗っていた。

「「……………」」

やっ、やっぱり…。そういう関係だったの?!

「おっ、お邪魔しましたー!!邪魔して、スイマセン!愛を深め合ってた所スイマセンーー!!」

私は、顔を赤くしながら部屋から出ようとする。

「えっ?ちょっ、優花ちゃん?何か勘違いしてない?」

「………へっ?」

「俺、玲好にマッサージしてたの」

「えっ……。だって、玲好君のえっと……」

叫び声というか、何て言うか、……。

「叫び声?…あぁ、俺、玲好にマッサージするとき、力の加減を考えないからね。いつも、玲好は叫ぶんだ」

「ぁっ、そうだったんですか……」

私ってば、何て凄い恥ずかしい勘違いを……。もう、死にたい……。

「……そういえば、優花ちゃんさっき。…愛を深め合ってた所スイマセンって言ってたけど、何を想像してたのかな……?」

「ぃゃ、決して!アナタ達が…ホモと思ってたなんて…」

「……何を想像してたのかな?今、想像してた事、お兄さんと…シよっか?」

愁太さんの言葉で、私の顔は真っ赤に染まる。

「………ぃぃです。遠慮してぉきまふ………」

「ふっ……。そっか。俺は、いつでも大歓迎だよ……」

ニヤッと愁太さんは、口角を上げる。私の鼓動は、ある意味ドキドキと鳴っていた。

「晩ご飯出来たよー!」

愛希さんが、愁太さんの部屋に入って来た。

「あっ、分かりました……」

「後、玲好。声、うるさいって叶が怒ってたよ?」

「だって、愁太が……」

「でも、愁太も力の加減考えろって、叶が凄い怖い血相で言ってたよ?」

「了解」

「じゃあ、リビングに来てね?」

「はい」

「分かった」

「はーい!」

愛希さんが、愁太さんの部屋から出て行った。

その後、直ぐにリビングに行って、初めて皆で晩ご飯を食べた。叶君と、愁太さんはケンカし出すし…。まぁ、大変でした。

私が、ベットに入り初めの一言が。

「何かもう…。1日で疲れた…」

これから、上手くやっていけるかな…?不安が止まらない1日でも、ありました。