「燈弥、よろしくねっ」



まりあは嬉しそうに俺の右腕に自分の腕を絡ませた


俺はその腕を引き離すと、鞄を持って玄関に向かった



「燈弥、今日は何時に学校終わる?」


「……教える必要ねぇだろ」



俺は冷たくそう答えた

なのに…


「まりあちゃん、今日は午前中だから12時に終わるよー」


「ほんと!?花音ちゃん、ありがとー!」


「おいっ、教えんなよっ」




あっさりと母さんがまりあに教えてしまった



俺が教えなかった意味なし…