『蝶』は新太郎の母の
思いもよらぬ告白を
微動だにせず、静かに
聞いていた。。


ずっと脅されていた
新太郎は学校でも家
でも、普段と変わらず
明るかった為、誰も
新太郎の苦悩には
気づけなかったらしい。。


ある日、何の前触れも
なく新太郎は自ら
命を。。。


「遺書も何も無く、私は
何が何だか全く
わからなくて、生きる
屍のようになっていました…」


遺書が無くても
状況からして、
間違いなく自殺と
断定されたとの事。。


「数日して、新太郎の
部屋を片付けていた
時に…これを見つけた
んです…」


それは1冊のノートだった。