「帝ー!!学校ー!!遅刻よー!!」


玄関から美和さんが叫んでいる。


あたしは、あれから親父の部屋を出て、自分の部屋で二度寝しようとしていたところだ。


……美和さん、怒ると怖いからな…。



考えた結果、重たい体を起こして、玄関に向かうことにした。