・・・宗吾への気持ちを、

心の奥底にしまいこんだなんて嘘。

・・・

こうやって毎日顔を合わせてると、

イヤでも気持ちが膨れ上がる。

・・・

光輝や光司には、

どんなに想ってくれても、

私が二人を好きになる事はない。

その事も言い続けてる。

それでも、

2人は、好きな気持ちを変えるつもりはないと、

言われている。

・・・

そんな複雑な気持ちを抱えたまま、

気が付けば、

数か月が経っていた。

仕事もだいぶ板につき、

最近は休みの日に、資格の勉強も始めた。

秘書の資格を持っていた方が、

何かと便利だと思ったから。

・・・

そんなある日の休日。

私は久しぶりに母に呼び出され、

とあるレストランに来ていた。