【光司side】
「失礼します。会長、お話が」
社長秘書になってからという物、
会長には、滅多に会うことはなかった。
会長、私たちの父親だが、
他にも数件の会社を経営していたので、
いつもどこかにいて、会う事など無理に等しかった。
・・・
「久しぶりだな、光司。
…どうした、そんなに険しい表情で、
たまの再会だ、もっといい顔を見せてくれよ」
そう言って微笑んだ会長。
仕事に関しては鬼にもなれる性格だが、
普段はこんなに穏やかで、信頼されたいい人物。
しかし、
今はあの書類の件で頭が一杯だった。
会長が、あんな契約を宗吾にさせるとは、
今も信じられなかったから。
「失礼します。会長、お話が」
社長秘書になってからという物、
会長には、滅多に会うことはなかった。
会長、私たちの父親だが、
他にも数件の会社を経営していたので、
いつもどこかにいて、会う事など無理に等しかった。
・・・
「久しぶりだな、光司。
…どうした、そんなに険しい表情で、
たまの再会だ、もっといい顔を見せてくれよ」
そう言って微笑んだ会長。
仕事に関しては鬼にもなれる性格だが、
普段はこんなに穏やかで、信頼されたいい人物。
しかし、
今はあの書類の件で頭が一杯だった。
会長が、あんな契約を宗吾にさせるとは、
今も信じられなかったから。