翌日、私は樹先輩の声で目が覚めた。


「亜美! いつまで寝てんだよ!」


呆れたような、怒ったような声。


「ほぇ…?」


うっすらと開いた目に映るのは樹先輩の私服姿。


「せんぱ…かっこいい」


寝ぼけたままニヤケる私。