その日の勉強は私と優輝さん、それに気先輩もまざって、1階の奥にあるリビングで行なわれることになった。


樹先輩は断言したとおり、優輝さんに私を触れさせないため2人の間に座っていた。


優輝さんから勉強を教わらなければならない私からすれ、すごく気まずいのだけれど…。


「次の問題、わかる?」


優輝さんが身を乗り出して私の問題集を覗き込む。