部屋に射し込むのは月の明かり、既に日も暮れて時刻は八時を回ろうとしていた。


44チャンネルを見る人は必ず手順をおこなう。この手順を誤ると番組が切り替わってしまうと書いてあるがこれは勝俣の仕組んだ嘘。


手順7、何があっても絶対に驚かない。


この手順7の時点で勝俣は映像とノイズを対象者に発信。
そして対称者の精神破壊を目論む、ここまでしてしまえば後は仕上げ。

後日、精神破壊した相手を尾行し自殺の時を待つ。


そして相手が自殺した瞬間、その場所には警察の勝俣が偶然いたことになる。

しかし勝俣は警察内の特別捜査員として仕事を任せられている。

何故毎回、偶然その場所に居合わせているのかということも色々と解釈が可能になる。


勝俣は警察という立場を利用し、自殺者を調べるふりをしてすかさず目を奪う。
そこで初めて警察に報告をする。


こんなことを繰り返して勝俣が疑われないのは警察という立場は勿論、全国にも同じ仲間がいる。


その仲間が自殺者から目を奪い、偶然居合わせた第一発見者となってしまえばそれはまた44チャンネルの噂で片付けられる。