シンが作って置いておいてくれたお粥を食べて、
薬を飲んで寝てたら、熱は下がった。

けど、気分は重たいまま。



―「選んで。恋人になるか、幼なじみのままか」



「…選べるわけ、ないよ…」


幼なじみのままで居れば安心だ。

だけどそれじゃ、シンを独占できない。

シンが"彼女"を作って、
その彼女にあたしの知らないシンを見せる。

そんなのは絶対に嫌だ。


「…あたし、子どもだなあ…」