夢を見た。

シンはいつもみたいに、あたしに構う。

朝起こしてくれて、一緒に学校に行って、
お弁当を届けてくれて、家まで送ってくれて。

シンが、「幼なじみだからって、
よくそこまで面倒看れるな」って言われて。

あたしが、「幼なじみだからって甘えすぎ」って言われて。

シンは、「幼なじみだから」って言う。

あたしは、「シンだから」って言う。

それが何故か、寂しかった。

そんな、不思議な夢。







「…夢でよかった…」


夢見が悪かったせいで、目が覚めてしまった。

シンが迎えに来るまでまだまだ時間がある。