チュンチュンッ

「美玲〜!起きなさ〜い!」

「んー…」

ガチャッ

「美玲、あなたを迎えに来てるの、早く起きて」

「迎え…?」

「龍太郎君だったかしら…」

ガバッ

「嘘っ!?」

「嘘ついてどうすんのよ。待ってるんだからとにかく、急ぎなさいよ」

「…うん」

何で?

何で龍太郎?

そう思いながらも、
高なる胸は押さえられなくて、

いつもなら30分以上かかる準備を、

ものの15分で終わらせ、玄関にいた。

ガチャッ