一旦家に戻って着替え、
待ち合わせのレストラン。

二人の雰囲気と茉柚の左手を見て、
茶化されたのは言うまでもない。

今まで付けていた指輪は右手に。

左手には、明らかにそれとわかる物が輝いているのだから。


「え?!もう引っ越した?!」


雅人が驚く。


「おー。あっちの家はもう解約して、家具も送った。

明日届くから一旦実家に戻って、

茉柚との新居探そうと思って」

「…相変わらず行動早いわね…」


樹はもはや呆れているようだ。


「もう、翔には敵わないよ」


苦笑は、幸せの表れ。





~Happy end~