「いてててて」


後ろから思いっきり押されたせいで勢い良く前のめりに転んだ私は、埃っぽい体育倉庫のマットの上に倒れ込んだ。


固いマットの感触がやけに肌に生々しく触れている。




落ち着け。


落ち着いてよく考えてみよう。


なんでこんな事になったのか。




マットに手を付き身体を起こす。

突然の事で本当に頭が回らない。


だけどこの先の展開はなんとなくわかる。

危機に立たされた人間の本能というやつだろうか。


立ち上がった瞬間、重い鉄の扉がガチャンと音を響かせて閉められた。


「ちょ、ちょっと‼」



ガチャリ



ちょっと待ってよ!