《付き合い始めて少し経った頃》Ver.家での一時



俺の腕枕でスヤスヤと眠る由美の頭を優しく撫でる。



そんな穏やかな表情で眠る由美を見て、安堵のため息をはく。



……この分なら今日も大丈夫そうだな…。



優しく抱き込みながら、そっと目を閉じる。



初めて由美がうなされているのを見たのは、俺の家に住むようになって少し経った頃。



本気で焦るほどのあぶら汗をかき、荒く呼吸をする姿はただ怖い夢を見ているだけとは思えないほど深刻なものだった。



だが、由美は起きて状況を理解すると、何事もなかったように明るく振舞った……瞳の奥底に深い闇を秘めながら。