現代文の授業が終わり、休み時間になった。


「由愛ーっ」


「わあ、涼花っ」


涼花が私の席にやってきた。


「どうしたの?」


「どうしたの?じゃないでしょーがっ!」


涼花がニヤリと笑う。


あ……何か企んでるな。
涼花、面白いことがあったときは大希君の話でも興味しんしんに聞いてくるもん。


「えへへ、さっき何で授業中、顔赤くなってたのよ?」


う……やっぱり。



「べ、別になんでもないよ」


「も~…隠すことないでしょ?」


涼花のこと、信用してるけど絶対からかわれるもん!


てか、涼花こういう進展したっぽいときだけしか話聞いてくれないんだよね~……