紫音が去った後、道場は静まり返った。

黙っている生徒に沖田たちは聞いた。

沖「…君たちはあの子のこと知ってたんだね。」

男「はい。こういうことはよくありましたから。」

素直に頷く生徒に、平助は呆れたように手を頭の上に置いた。

藤「お前らは信じたのかよ。あいつのこと。普通なら逃げ出すぜ。」

平助の言葉に便乗するように原田や永倉が言った。

原「…まあ、いきなりあんな姿見せられればな。」

永「怖くないのかよ?俺らは平気だけどよ。」