普通の会話の声が届かないほど大音量の音楽が鳴り響き、コインがお互いにあたる音がする。
ここはゲームセンター。
クラスメートを誘いやって来た。
でも、本当はクラスメートの“ある子”が誘いたかったから、みんなを誘った。
みんながそれぞれに色んなゲームで遊ぶ中、一人ポツンと見ているだけの女の子。
「日高さんは何かしねーの?」
思わず声をかける。
「うん…見てるだけで…充分」
おっとりとした口調で言葉を選ぶようにして話す彼女、クラスの天使
日高 夏音(ひだか なお)。
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