陽凪が連れていかれた後、
幹部達が残る土方の部屋には
重苦しい空気が流れていた。

しばらくすると、
斎藤が部屋に戻ってきた。


斎「副長、奴を閉じ込めてきました。」

土「おぅ、ご苦労。」

沖「…で、土方さん。
どうするんです?あの子。」

ニヤニヤしながら沖田が尋ねる。

近「ま、まさかトシ。
あの子に拷問する気じゃないだろうな…?」

土「その、まさかだ。
あいつが長州と関わりがある
とわかった以上、放っておけねぇ。
何か知ってるかもしれなねぇしな。」

近「でもあの子はまだ子供だぞ。」

土「ったく、近藤さんは甘いんだよ。
今の俺たちには、情報が必要だ。
使えるもんはなんでも使う。
お前らには面倒かけるが、
あいつの存在は俺らしか知らねぇ、
拷問も俺らでやるしかねぇ。
忙しいと思うが、よろしく頼む。」

新選組の為を思っての土方の言葉に
近藤は拷問を許可した。
幹部たちも土方の言葉に頷いた。