秋が近づいてきているからか
外はすっかり暗くなってしまっていた。



また土方さんに怒られるな…
と思いつつ芹沢邸を出た。



新見さんに送ろうと言われたが断った。一人で歩きたかったから。



んじゃあせめてもと、短刀を渡された。



実は懐に自分の短刀を入れておいたのだけどそれに気づかなかったようで怪しまれるのも嫌なので素直に受け取った。



帰路をトボトボと歩く私。
思わずため息をついてしまっていた。



だって私を凄く心配してくれていたんだもん、二人とも。



そんな彼らを私は……、




いやいや、これ以上今深く考えるのは辞めよう。


お腹すいたし、早くかえって皆に
つくってあげなきゃ!











この時の私は完璧に油断していた。
そのせいで彼に怪我を負わせてしまうとも知らずに――――。