「じゃ、華羅は俺が入れと言ったら扉を開けて入ってくるんだぞ?」


『う、うん』


理事長室を出て慎さんに案内されながら自分の教室だという所へ来た


あ"ー柄にもなく緊張してきたぁ~




─ガラガラ


「おーい静にしろ~」


教室に入り声を掛ける慎さん


─「やーめーろよー!!それ俺の消ゴム」

─「うるっせぇな、いいだろうが」

─「よくねぇよ!!…ってちょ投げんなよ」


ギャーギャーザワザワ


慎さんが教室に入っていっても今だ静まる気配はない



中から男らのデカイ声が聞こえる


コイツらやばくね??幼稚過ぎだろ

なに消ゴム投げちゃってんの
誰かめっちゃ嫌がってんじゃん
止めてあげなって!!


…あ、そろそろヤバイ

慎さんの顔が




─バンッッッツ!!!!



「静にしろっつてんだろ!
クソ餓鬼どもぉぉ!!」


やっぱり…

教卓をブッ叩いて怒鳴り散らす慎さんに生徒らは


─シーーーーン…


そりゃ怖いよな
鬼の様な顔つきで怒鳴りまくる慎さん

慎さん止められんのは
私か、光さん、杏ちゃんくらいだし…