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私は横の部屋を案内されて荷物も持ってきてくれた
遥は"部屋ん中のものどれも使っていいからよ~"と言ってくれた
部屋の中にはクローゼットが二つと机と椅子、そしてドレッサーにベットがあった
なんでこんなに家具が揃っているんだろうと不思議に思っていると"前はなした・・・薫の部屋だよ、ここ"
遥は辛そうにニコッ、と笑っていた
遥は・・・本当は薫さんの部屋を使わせたくないだろう
だって薫さんの生きていた跡が私によってだんだん薄れていくんだから
『いい、の?この・・・部屋・・・』
「それなら~・・・俺の部屋で寝るか~?」
『え』
「もちろん俺は昴の部屋で寝るからよ~」
『・・・なら・・・遥の部屋で寝る』
「じゃあ戻るか~」
遥は私の重い荷物をまた持って行ってくれた