ケータイ小説 野いちご

夢見る乙女

一番大好きな彼女~沖田総司~



ピンポーン♪


「誰?こんな時間に……こっちは熱出して寝てるのに……」


僕は重い体を起こして玄関のドアを開けた。


ガチャ……


そこに居たのは僕の後輩で彼女の煉華ちゃん。


「煉華ちゃん、どうしたの?」

「総司先輩が熱出して寝込んでいるって聞いたのでお見舞いに来ました。」


そう言った彼女の手元を見ると、ビニール袋いっぱいにスポーツドリンクや冷却シートなど色々入っていた。

「なので総司先輩はベッドで寝ていて下さい。私、何か食べるもの作りますから。」

「いいよ。そんな事までしなくても。それに君に風邪うつしたら嫌だし…」


煉華ちゃんにそこまでしてもらう義理もないし…


「風邪を引いた時くらい甘えて下さい。それに私が風邪を引いたら総司先輩に看病してもらいますから♪」


ニコッと笑ってキッチンの方へ歩いて行った。

仕方なく僕はベッドに戻ることにした。

そして考えた。

どうして僕のためにここまでしてくれるのか。

僕が煉華ちゃんの彼氏だから?

僕には分からない……



でも……その気遣いが嬉しいって思える。


昔の僕ならそんな事思わなかったのに……


こんな気持ちは初めてだ……




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