ケータイ小説 野いちご

夢見る乙女

貴方の熱で暖まりたい~土方歳三~



「うう~。」


今日は昨日に比べ一段と寒かった。
人一倍寒がりな私には死ぬ程寒い。


「なんでもっと、教室暖かくしてくんないのかなぁ~。」


ボソボソと独り言を言いながら向かった先は、国語科の準備室。
だいたいこの時間には必ずあの人が居るから。


トントン!!


「1年1組の雅瑠夏です。」

「入れ。」


ガラガラガラ


ドアを開けると暖かい風が吹いてきた。


「あったかい!!」

「で、おまえは何しに来たんだ?」


少し機嫌の悪い土方先生が私を見て言った。


「寒いので暖を取りに来ました。」


正直に答えた。


「ここは暖を取る場所じゃねぇ。さっさと教室に戻れ。」

「やだ。だって教室めっちゃ寒いんだもん。」

「おまえな……。」


少し飽きれたように溜息をする土方先生。
そんな先生は無視して、ストーブの前に行こうとしてふと、椅子にかかっている先生のジャケットが目に入った。


(あれ着たらもっとあったかそう!!)


そう思った私は先生のジャケットを手に取り制服の上から着た。
先生のジャケットは思った以上にブカブカだったけど、凄く暖かかった。



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