有紗の左手には、何度もやったリスカの跡がくっきり残っていた。


そんなある日、学校に来た有紗は私に言った。

「菜花、リスカしたい。リスカお願い。」

ちょっと待って、さすがに学校ではまずい。と私は思った。

「有紗、どうした?」

「いいから、したいの、来て。」

そういうと有紗は洗面所まで、私を誘導した。