ケータイ小説 野いちご

海底の王国〈外伝〉

回帰の章
「フレイヤース王国が出来るまで…」

「…フレイヤ、生きてるかい?!助けに来たよ!」

「最近見かけないと思ったら、こんな所に監禁されてるなんて…ドジねぇ、フレイヤ…」

ガチャガチャと牢屋の鍵を開けながら二人の青年は、扉の上に付いている小さなのぞき窓から声をかけた。

「勝手に殺さないでよ!助かったわ、レンリにミカサ!」

牢屋の扉が開くと、中に閉じ込められていたフレイヤが、二人の青年に抱きついた。

「いったい外で、何が起こっているの?!」

フレイヤは先ほどからつづいている地震に、嫌な予感を感じてたずねた。

「それは分からない…でも法王陛下と、それに付き従っていた上の連中が、神殿を捨てて国から脱出したよ」

下っ端魔法士のレンリが答えた。

「何ですって?!国民を置いて逃げたの?!信っじられない…」

フレイヤは、激怒した。

「しっかし…この牢屋、中は豪華ねぇ…」

緊張感をそぐように、お姉言葉のミカサが興味津々で部屋の中を見て回った。


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