「んじゃ、俺帰るから」
あの日から数日が過ぎました。
蜜樹くんと話すこともでき、のんびりしています。
結婚式の準備で忙しいらしく、あれ以来話していませんが。
まぁ、いいでしょう。
あの後、話しに行きましたが、ちゃんと笑えましたよ!
話している間中ずっと夏樹くんは隣にいてくれました。
それが、嬉しくて……。
「帰るってどこによ」
「家だけど。
夏休み中ここにはいれないし」
「あ、そっか」
それもそうですよね。
毎年これくらいの日数で帰りますし。
「今年は三連休とかにも来るから」
「そりゃいいけど。今年は何かあるの?」
「今までにないチャンスだしなー。
こまめに来て頑張るしかないだろ。
柑夜は鈍感だし」
「何の話」
意味がわかりません。
「こっちの話。
それより、にーちゃんの結婚式、みかんの花使って飾るって。
ドライフラワーだっけ?
それでどうにか」
「へー。いいね。楽しみ」
八月中、ってことはまた夏樹くんもすぐに来るんですね。
って、わたし。
何でこんなこと気にしてるんでしょう。